熱中症対策にエアコンの購入補助・使用支援を

97件中、屋内42件うち7件は「エアコン不使用」

藤岡消防本部による統計では、この夏(5月〜10月末まで集計)に管内の熱中症による救急搬送は97件となっています。そのうち42件が屋内での発症で、「エアコン不使用」などエアコンの使用状況が適切でない例が7件となり屋内の熱中症発生件数の2割を超えています。熱中症の死亡事例のうち9割がエアコンを使っていなかったとの調査結果もあるようで、熱中症対策としてエアコンは必要不可欠であることが窺えます。事故概要をみてみると、「23時頃エアコン不使用就寝中に嘔気」や「エアコンのない室内で就寝中に体動困難。」などエアコンはあっても使っていない、そもそもエアコンがないという状況もあるようです。

「無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使いましょう。」とはいうものの

 厚生労働省は「熱中症予防のために」として室内ではエアコンなどでの温度調節を積極的に推奨しています。電気代などの費用も心配されますが、「節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないでください」「気温や湿度の高い日には、無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使いましょう。」と注意を促しています。

 しかし、この物価やエネルギー価格高騰の一方、賃金は上がらず年金も目減りをするというなかです。エアコンの購入に躊躇したり、エアコンの使用には神経質にならざるを得ません。

 熱中症予防として全国の他の自治体では実現している、エアコンの購入費補助や使用支援などが藤岡市でも必要となっているのではないでしょうか。