一般質問②高齢者介護予防と生活支援について
コロナ禍で介護予防事業は1/3が休止
新型コロナの影響によって、各地域で取り組まれている介護予防事業(筋トレ、ミニデイサービス)の休止期間は、2019年3月〜2022年3月までの3年間のうち通算すると12ヶ月にもなっているようです。これらの事業は地域の高齢者が週に1回程度の外出の機会となり、社会とつながることで介護予防として大切な場となってきました。
感染の状況によっては今後も休止する可能性が十分にあるなか、介護予防につながる生活支援策について質問しました。
補聴器購入助成は「研究していく」と答弁
難聴は、コミュニケーションが阻害されることで、認知症リスクを高めるとされています。そのリスクを減らすために補聴器の適切な使用が効果的と言われています。東京都港区では13万円以上の補助制度が実現しています。藤岡市でも補助を求めましたが「研究していく」の答弁にとどまっています。
配食サービスの拡充
農水省の2020年の調査によると、ほとんど毎日ひとりで食事をしているひとのうち約6割は60歳以上、さらにその半分は70歳以上とされています。「孤食」は単調な食事となることで栄養バランスが崩れがちになると言われています。交流の機会が減っているコロナ禍でその傾向は一層強まっていると考えられます。
藤岡市の介護保険の法定外サービスでは週に2回の配食サービスを行っています。対象者は原則介護認定を受けている高齢者とされていますが、ひとり暮らしの高齢者であれば利用できるように拡充するべきではと要望しました。
移動支援について
高齢者を中心とした移動が困難な方への支援策は、この間ほとんど拡充がありません。車を運転できない高齢者の移動手段として、市は「福祉タクシー」がある、との答弁でした。しかしこれは民間のサービスで相応の自己負担が必要です。日常的に利用するとなれば大きな出費となり、年金生活の高齢者にとって現実的ではありません。
このような答弁しかできないということは、藤岡市は移動困難者の支援はしていないに等しい状態です。今後関係部署と協議、とのことでしたが早急にタクシーの利用補助などの支援策を講ずるべきです。