
みかぼみらい館で開かれる「二十歳を祝う会」(旧成人式)の参加者や市民に向けて、藤岡9条の会に参加する市内の様々な団体の方と一緒に、わたしも日本国憲法と平和の大切さスピーチで訴えました(写真右端)。強風のなかで参加されたみなさん、お疲れ様でした。
スピーチの要旨は以下のとおりです。
21世紀は戦争の世紀を過去のものに
「本日は二十歳を祝う会にご参加のみなさん、おめでとうございます。今20歳を迎えている2005年生まれの方これから迎える2006年生まれの方がいらっしゃると思いますが、これからの人生の門出にあたりお祝いとみなさんの未来が輝かしいものとなりますようご祈念申し上げます。
さて、今年2026年は21世紀の1/4が昨年で終わり、次の四半世紀に入る年となります。2000年以前の20世紀は「戦争の世紀」といわれ、第一次世界大戦で1千万人、第2次対戦では4千万人が亡くなったとされています。太平洋戦争では日本人も300万人が命を奪われました。日本では「戦後」といわれる1945年以降も朝鮮戦争やベトナム戦争でも百万人単位の人の命が失われました。そのほか内戦なども含めてアフリカやアジア、中東、ヨーロッパなど世界中で絶え間なく武力紛争が起き、多くの人が犠牲になりました。20世紀は人類史において戦争による死者がもっとも多かった100年間と言われています。
いま21世紀の1/4を過ぎ、「戦争の世紀」は過去のものになっているでしょうか。
21世紀は2001年9月の同時多発テロとアフガニスタン、イラク戦争で幕を明け、ロシアのウクライナ侵攻は4回目の新しい年を迎え、イスラエルによるパレスチナに対する非人道的な行為も続いています。そして年明けの1月3日にはアメリカ軍がベネズエラの首都カラカスの複数の施設を攻撃する暴挙にでました。さらにトランプ大統領はベネズエラの当時のマドゥロ大統領を拘束し、米国で裁き、そしてベネズエラはアメリカが運営するというあきらかな国際法違反、国連憲章違反の軍事行動と表明をしています。
まるでいまも「戦争の世紀」がつづいているような、そんな21世紀になってしまっています。
戦後、わたしたち日本国民は、戦争の惨禍によって国民の暮らしが破壊された戦争の反省にたって恒久平和を念願する日本国憲法を制定し、その実現を達成することを誓いました。それは「戦争の世紀」を過去のものとするという誓いともいえると思います。
その誓いの上で、まがりなりにも戦後80年、日本は戦争をしてきませんでしたが「戦争の世紀」を過去のものとするための積極的な貢献ができているか、これには疑問を感じるところです。2003年にアメリカを中心としてイラク戦争がはじまったとき、当時の小泉純一郎首相はただちに「支持」を表明しました。このイラク戦争はイラクが大量破壊兵器をもっていることを口実に始められましたが、国連安保理決議に基づかない軍事行動であり、さらにその後の米国政府自身の調査によって大量破壊兵器もなかったということが報告され、当時の小泉首相の支持表明の是非がいまでも大きく問われています。
今回も高市早苗首相はトランプ大統領のベネズエラへの国連憲章と国際法違反の侵略に対して明確に非難をしていません。米国の無法を容認しつづけているいまの日本政府の姿勢は日本国憲法の誓いに背くものではないでしょうか。
国際社会は、大国による無法な軍事的な行動が目立っている中で、今回のベネズエラ侵略に対しては国連やEU、中南米諸国などから強い批判の声があがり、核兵器禁止条約の発効、核兵器の廃絶にむけて運動をすすめてきた日本被団協へのノーベル平和賞の授与など力が支配する世界に対抗する動きが確実に広がっています。
これからの21世紀を、戦争の世紀を過去のものとするため、国際社会の中で日本が果たすべき役割は、日本国憲法をもつ国として国際社会と連帯して、力による現状変更を容認しない声を率先して広げていくことだと思います。
そのためには戦後誓いをたてた恒久平和を念願する日本国憲法の立場にたつ政治を実現すること、まずはそこからではないでしょうか。憲法の前文には「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」と書かれています。
これから人生を切り開いていくみなさんの未来が平和で自由な社会であるようにと力を発揮してきた日本国憲法の誓いを、今度はみなさんが受け継ぎ、みなさんそれぞれの夢を実現できるよう、念願をしまして、お祝いとさせていただきます。」
