討論 3予算案に対して反対を表明しました。
一般会計─コロナ対策はわずか554万円
来年度予算の目玉のひとつとして新型コロナウイルス対策事業に総額3億2965万円を充てているとされています。しかしそのうち1億5210万円は今年度からの繰越分で、来年度予算として計上されているのは1億7754万円です。さらにそのうちの1億7200万円はワクチンの接種事業のための予算であり、その他の対策としては554万4千円が計上されているのみです。(↓図参照)
最近ではワクチンの接種ができない幼児への感染が広がっている傾向です(↓図参照)。クラスターの発生や感染の拡大を食い止めるには、ワクチンだけでなく感染状況を把握するための検査体制が必要です。しかし、この予算は消毒液などの消耗品のための予算であり、検査体制を確立するものではありません。コロナ対策に大きな不安を残す予算案には反対を表明しました。
国保会計─コロナ禍の資格証発行は停止するべき
国保税の滞納世帯に発行される資格証は窓口で医療費の10割負担が必要となるもので、受診抑制につながります。コロナ禍のなか、2020年度の発行数は38世帯53人と前年と比べて発行を抑えましたが、今年度は206世帯262人の方に資格証が発行され、特別な対応はなくなりました。来年度以降も原則的な運用を続けるようですが、多くの市民を医療から遠ざける予算には反対しました。
後期高齢者医療会計─保険料の値上げで高齢者の暮らしを圧迫
後期高齢者医療制度は高齢者を不当に差別する制度ですが、特に来年度予算では保険料の引き上げを行うことによって高齢者の暮らしをさらに圧迫するものとなるため、反対しました。