6月の持ち帰り給食のパンを分析へ
新型コロナウイルスの感染拡大防止のために休校となっていた市内の学校も、6月から再開となりました。再開後の二週間は分散登校・午前授業で、給食は「持ち帰り」をさせるというものでした。持ち帰ることを前提に、二週間は毎日パン給食となりました。
普段は衛生上持ち帰ることのできない給食ですので、この機会に給食パンを検査に出してみることにしました。
依頼したのは、「農民連食品分析センタ-(東京都板橋区熊野町47-11)」という民間の機関です。
全4種のパンから「グリホサート」を検出
検査に出したのは、持ち帰り給食で出された、コッペパン・ロールパン・ミルクパン・ココアパンの全4種類です。
○検査の結果は以下の通りです。
・コッペパン…0.09mg/kg(画像なし)
・ロールパン…0.08mg/kg↓
・ミルクパン…0.07mg/kg↓
・ココアパン…0.08mg/kg↓
今回出されたパンの原材料の小麦粉は輸入小麦100%とのことで、全てのパンでグリホサートを含んでいることが確認できました。
「安全性に問題はない」?
以前の一般質問の議会答弁で藤岡市教育委員会はグリホサートについて、安全性について問題はない、との認識を示しています。しかし、アメリカでは健康被害の原因となったことを司法が認めていたり、日本でも千葉の大学研究で新たな健康上の悪影響の可能性が明らかになるなど、安全性への疑問は解消されていません。
ウイルスや病原菌にたいする免疫効果を弱めることも懸念がされています。
教育委員会は慎重な対応を
グリホサートの影響は、食中毒のよう急性的な健康被害をもたらすものではありません。しかし長い期間わずかずつでも日常的に摂り続けることで、悪影響をもたらす懸念が指摘されています。特に体の小さい子どもたちへの影響は、より深刻な問題になる可能性があります。市の教育委員会は、予防原則の観点で慎重に対応するべきです。