保存修理中の長屋門を見学してきました!
高山社の入り口には大きな長屋門があり、来訪者を迎えるシンボルです。
現在、門はすべて解体されていて、入り口はシートが張られています。調査により、木材の腐敗とシロアリの被害が判明し大規模な改修が必要となったためで、門のあった場所はくぐることができ、解体復元中の現場を見ることができます。
中を見ると、解体された門の木材が積まれていました。腐敗と侵食がすすみ、ほとんどボロボロの状態だったことが分かります。新しい木材で同じ構造を再現するために作業が進められていました。
使えない部分は切り取り、新しい木を継ぎ足して復元しています。
土台の部分は腐敗が進み、使えないようです。この部分は新しく作り直していました。
これが作り直しているところです。新しい土台を基礎の石の形に合うようにノミで削っています。この木材1本で約100kgほどあるようです。まず基礎の石に合わせ、持ち上げて石と接する部分をノミで削り、また石にあわせ調整する、という作業をくりかえして作っています。写真の土台は基礎の石とぴったり合わさっていますが、こうなるまでには地道で途方もない作業の繰り返しです。
この日は作業は休みのようでしたので、製作中の土台などに触ることもできました。一番手前の木が新しく作っている土台部分です。持ってみるとものすごく重いです。
せっかく高山社の見学に来てシートの張られた長屋門を見るとがっかりしますが、こうした復元作業は今しか見ることができません。完成した姿を楽しみに、見学するのも面白いと思います。ぜひ出かけてみたはいかがでしょうか。
帰りは高山社情報館へ
帰りは高山社情報館の夏休み企画を見てきました。写真は暗いですが、室内はちゃんと明るいです。
「ある日の高山社」と題して、時代ごとの高山社の生徒の様子が展示されています。本日は初日でパネル展示のみでしたが、他に体験イベントもあるようです。詳しくはこちらへ!