bookmark_border2021総選挙の結果について

引き続きのご支援をよろしくお願いします。

先日行われた総選挙は、多くの方に応援をいただきお世話になりました。政権交代にむけて取り組むなか、政治を変えてほしいという切実な声が多く寄せられましたが、結果的には残念というものになりました。

日本共産党としては今回の選挙を通じて訴えてきた公約の実現に向けて新たに進んでいきますので、今後もよろしくお願いします。

2012年総選挙2017年総選挙2019年総選挙2021年総選挙
投票率58.60%51.81%53.24%56.29%
投票数32,67928,79729,84130,662
有権者数55,76955,58556,05154,469
候補者名
(所属政党)
萩原貞夫
(日本共産党)
2,266
6.93%
7,161
24.87%
4,256
14.26%
角倉邦良
(立憲民主党)
9,741
31.77%
福田達夫
(自民党)
18,637
57.03%
20,008
69.48%
18,212
61.03%
20,207
65.90%
青木和也
(民主党)
2,988
9.14%
宮原田綾香
(維新)
7,737
23.68%
不破弘樹
(希望の党)
6,517
21.84%
無効票1,051
3.22%
1,628
5.65%
856
2.87%
717
2.87%

↑の表は今回と過去3回の藤岡市での総選挙(小選挙区)の結果の推移です。今回はこの結果についての個人的な分析をしてみたいと思います。

「共闘は不発」?

前回と比べると今回の総選挙は、野党(前回は希望の党と日本共産党、今回は立憲民主党)の得票が1,032票減る一方で、与党(自民党)は1995票増やしています。この結果をみて、今回野党や共産党を応援していただいた方の中にはがっかり感が広がっていることと思います。投票率が上がった分以上に与党が得票していることからも「共闘の成果はなく与党は信任された」との評価は正当であるかのように思えてしまいます。

前回と単純に比べることはできない

前回の2017年は、選挙直前に希望の党が選挙をかく乱する動きがあり、前々回の2014年と比べて福田候補・萩原候補ともに希望の党の不破候補に票を奪われる形になりました。前回がそうした特殊な状況ともいえるなかでの結果だったので、今回の結果を2017年と単純に比べることは正しくないのではないかと思います。

前々回の2014年は今回と同じ与野党ひとりずつの一騎討ち、結果は福田候補20,008票、萩原候補7,161票でした。2017年の選挙では希望の党の登場によって、2014年の獲得票を、福田候補は1,796票、萩原候補は2,905票を失いました。

今回の結果をみるうえで「このときに失った票をどのくらい取り戻すことができたのか」が重要な視点のひとつではないでしょうか。

2014年との比較では

投票率を2014年と比較すると、今回は4.48ポイント上がっています。票数にして1,865票ですが、2014年時の得票率で按分(小数点以下切り捨て)すると福田候補1,295票、萩原候補463票です。2014年時の得票にこの増えた投票率分を加えた票数が取り戻すべき票数だとすると、少なくとも福田候補は2014年と比べて1,295票以上の得票があってしかるべきです。しかし結果は2014年比でわずか199票の増にとどまっています。

一方、野党統一候補の角倉候補は2014年と比べて2,580票も増やしました。これは、2017年に一時、希望の党に流れた福田票が今回福田候補に戻りきらず、角倉候補に流れてきた結果ではないでしょうか。

また、2014年には1,628票あった無効票が前回と今回はほぼ半減しています。この約800票ほども計算上、福田候補ではなく角倉候補に入ってきています。

こうした点から、今回の結果を「与党を信任せずに野党共闘への期待が広がった選挙」と捉えることができるのではないでしょうか。

より強い共闘で、市民の期待に応える政権交代を

全国では野党共闘が実現した小選挙区では自民党の大物議員が敗北する結果になったところがありますし、、勝利に至らずも、僅差まで追い詰めるたたかいとなったところが数多くあります。

今回の選挙は「残念」や「がっかり」な結果ではなく、未来に希望をつなぐたたかいだったということがいえるのでないでしょうか。結果的には確かに福田候補が勝利し、国会でも政権交代には至っていません。野党共闘はまだまだ道半ばであり、政権交代のためにこれからさらに強い共闘をつくっていく必要があります。日本共産党は来年の参院選にむけて、今回広がった共闘の輪を市民のみなさんとさらに広げられるようにがんばりますので、ぜひよろしくお願いします。