有効求人倍率1.14倍に低下

全国も低下、1.20倍

厚生労働省が30日に発表した5月の有効求人倍率が過去2番目の落ち込みで、下落幅はオイルショッック以来の大きさとなっています。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済活動の自粛の影響が雇用情勢にも現れてきています。

藤岡でも

ハローワークふじおかが発行している「業務月報」では、管内の有効求人倍率が前月から0.14ポイント下落して、1.14倍となりました。前年と比べても0.07ポイントの下落で、藤岡市内も含めて雇用情勢が悪化している傾向となっています。

正規での求人が特に少なく

正規の求人は特に少なくなっています。製造業のうち「食料品」製造の求人はパートを除けば3人の求人しかなく、これは前年同月比−89.3%です。また、宿泊業、飲食サービス業では8人全てがパートでの求人です。

今後の影響が心配

緊急事態宣言が解除となり徐々に人の動きも出てきている雰囲気がありますが、今回の発表ではまだまだ影響が広がっている実態が示されました。雇用情勢だけでなく、市税の猶予申請や小口資金の貸付申請などには市民の問い合わせや申請が未だに多く寄せられています。

今後さらに地域経済や市民生活が厳しくなるなか、経済的な補償が十分にされなければ市民の暮らしは破綻してしまいます。国には十分な予算措置を求め、市には市民が必要とする対策を実施するよう引き続き要望していきます。